諸論
しょろん
名詞
標準
文例 · 用例
いつぞやわたしは織田正信君の厚意で、かねて長いこと心掛けてゐた彼が東洋美術に關する諸論文を讀む機會を得た。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
更に社會科學の方面になると、マックス・ウェーベルの『科學論論集』の如きが先づ擧げられるであらうし、もつと方面を變へると、科學者とはいはれないにしてもゲーテの自然研究に關する諸論文の如きは勸めたいものである。
— 三木清 『哲學はどう學んでゆくか』 青空文庫
ロックが生具觀念の説を攻撃した諸論據の中には、精神のうちにはそれについて精神が知らぬところの何物もあり得ないといふことがあつた。
— 三木清 『認識論』 青空文庫
ここに收められた諸論文の成立に機會を與へられた河上肇博士並びに京都帝國大學經濟學批判會の諸氏に對して私は今また改めて謝意を表したいと思ふ。
— 三木清 『唯物史観と現代の意識』 青空文庫
「プラグマチズム的方法は第一に、さなくては果つることなきが如き形而上學的諸論爭調停の方法である**。
— 三木清 『唯物史観と現代の意識』 青空文庫
著者講究の粗漏よりして、あるいは諸論派の本旨を誤認せしものなきにあらざるべし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
吾輩はこの三派各個の論旨を吟味するの前に、まずこの諸論派がいかなる関係をもって立ちしやを一言すべし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
すでに純理的論派なればしたがってその希望もまた理想界に向かいてはなはだ広し、彼他の論派とともに代議政体を希望せり、しかしてこの政体について希望するところは他諸論派よりも一層理想界に入ること深きは自然なりというべし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫