跪坐
きざ
名詞
標準
文例 · 用例
」 と割膝に跪坐って、飲みさしの茶の冷えたのを、茶碗に傾け、ざぶりと土間へ、「一ツこいつへ注いでおくんな、その方がお前さんも手数が要らない。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
お糸さんは祠の前へ跪坐して叮嚀に礼拝した。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
何某は不審氣に跪坐たるに、幼君、「予は汝が氣に入りたり。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
」 あたふた飛んで来て柄杓を取れば、両手を出して濯ぎながら、跪坐る秀をじっと御覧じ、「秀。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
姑微笑みて、時に起きて座に跪坐たる婦を顧みて曰ふ、お前教へてお上げと。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
独りでお庭へ出て、石橋のうえに跪坐んで、涙ぐんでいたの。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
それでいけなくなると、蚊帳から出て、縁側に立ったり跪坐んだりした。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
」 庸三は苦笑したが、その時年少詩人の史朗がひょいと車の側へ出て来たので、彼はあっと思って後ろへ跪坐んでしまった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫