仄聞
そくぶん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
hearing casually
文例 · 用例
加賀耿二氏は今から七・八年前「綿」という一作を持って文学の分野に現れた作家であるが、それ以前には組合の仕事、つまり当時の政治的な組織の活動をやっておられたように仄聞している。
— ――文芸時評―― 『ヒューマニズムへの道』 青空文庫
)とかいう人の演説とか座談とかを仄聞するに、口碑伝説もいいが、ただ取っつかまえどころがなくて困るといわれたとのことである。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
(五月九日)『中央公論』は、仄聞するところによると十万の出版部数をもっているそうだ。
— 宮本百合子 『鬼畜の言葉』 青空文庫
既にして保は慶応義塾の学風を仄聞し、頗る福沢諭吉に傾倒した。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
仄聞するところによれば、クロオデル大使はどう云ふ訣か、西洋|輓近の芸術に対する日本人の鑑賞力に疑惑を抱いてゐるさうである。
— 芥川龍之介 『続野人生計事』 青空文庫
――僕は二三の小説を挙げて、僕の仄聞する売れ高を答へた。
— 芥川龍之介 『岩野泡鳴氏』 青空文庫
それから同夜九時頃になると「飯喰いに行って来る」と称して飄然として下宿を出でそのまま行衛を晦ましたとの事であるが、仄聞するところに依れば窃かに九大精神病科の自室に引返し徹宵書類を整理していたともいう。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
仄聞するところに依れば団長B・ストーン氏は目下早慶二大学と野球試合のため来朝しおる××軍艦××××号に逃げ込みおる形跡ありとの報あるも、果して事実なるや否や不明なり。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
作例 · 標準
仄聞(そくぶん)するところによると、彼は海外に転勤したらしい。
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その件については、まだ仄聞(そくぶん)しただけで、確かな情報はない。
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彼女が結婚するという噂を仄聞(そくぶん)したが、本当だろうか。
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