かちり
かちり異読 カチリ
副詞-と
標準
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文例 · 用例
薄霧北の山の根に消えやらず、柿の実|撒砂にかちりと音して宿夢拭うがごとくにさめたり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
『ほんとに大丈夫だらうね‥‥‥』と、消毒著に著換へた私が其處に這入つて手術臺に面した窓際に立つた時、メスの刄を調べてゐた水島はかちりとそれを硝子臺の上に置いて、また低い聲でかう私に耳打ちした。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
)と件の桶を小脇に抱えて、縁側から、藁草履を穿いて出たが、屈んで板縁の下を覗いて、引出したのは一足の古|下駄で、かちりと合して埃を払いて揃えてくれた。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
首尾よく、かちりと銜えてな、スポンと中庭を抜けたは可かったが、虹の目玉と云う件の代ものはどうだ、歯も立たぬ。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
其の刀は金属によってかちりと受け止められた。
— 田中貢太郎 『魔王物語』 青空文庫
)と件の桶を小脇に抱へて、椽側から、藁草履を穿いて出たが、屈んで板椽の下を覗いて、引出したのは一|足の古下駄で、かちりと合はして埃を払いて揃へて呉れた。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
はっという掛声と共に少女の鼻端の白土は飛び壁に当ってかちりと床に落ちた。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
葉生は吸殻を吹きだして、かちりと音をさして煙管を置く。
— ――序に代へて―― 『涼亭』 青空文庫
作例 · 標準
鍵がドアの鍵穴に「かちり」と音を立ててはまった。
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彼女が小さな箱の蓋を「かちり」と閉めた。
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安全ベルトが「かちり」と固定され、出発の準備が整った。
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時計の針が「かちり」と次の時刻に進んだ。
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