満を持して
まんをじして
表現名詞-の形容詞
標準
long-awaited
文例 · 用例
苟くも、本当に小説家になろうとする者は、須く隠忍自重して、よく頭を養い、よく眼をこやし、満を持して放たないという覚悟がなければならない。
— 菊池寛 『小説家たらんとする青年に与う』 青空文庫
満を持してしばらくもたせたが「曳!
— 国枝史郎 『弓道中祖伝』 青空文庫
満を持して静かな心。
— 一九二七年(昭和二年) 『日記』 青空文庫
竹林派の押し手弓、キリキリキリと引き絞り、満を持して放たない。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
この満を持している間に、つまらぬところでひっかかりが出来ないために一々の足場をあらかじめ固めておくのである。
— 中谷宇吉郎 『実験室の記憶』 青空文庫
雪の場合のように目標が茫漠としていて、手探りの盲目飛行の中で、一点の雲の切れ目を捕えて、機を逸せずその方へ突入して行くようなことをくり返して行く仕事では、小出しに満を持しては、次ぎ次ぎと矢を放ってみる必要がある。
— 中谷宇吉郎 『実験室の記憶』 青空文庫
ただ、深々と呼吸づく三|更の冷気の底に、 声のない気合い、張りきった殺剣の感がどこからともなくただよって、忠相は、満を持して対峙している光景を思いやると、われ知らず口調が鋭かった。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
せきれいの尾のようにヒクヒクと斬尖にはずみをくれながら、月輪の刀塀、満を持して放たない。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
数年ぶりの新作アルバムを、ファンは満を持して待っていた。
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彼は長年の準備を経て、ついに満を持して新事業を発表した。
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長い間低迷していたチームが、満を持して優勝候補として名乗りを上げた。
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