引っ抱える
ひっかかえる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to hold tightly
文例 · 用例
壮い漁師は、赤い手柄をかけた女房を引っ抱えるようにして裏口に出たが、白い牙を剥き出して飛びかかって来た怒濤に捲き込まれて、今度気が注いた時には、一人になって流れ往く松の枝にかきついていた。
— 田中貢太郎 『月光の下』 青空文庫
芝居じゃねえか」「しかし真剣にやりよるのう」「何だろう……探偵劇かな」 大急ぎで汗を拭いた覆面の菜葉服は、コートの上に投出された鞄を引っ抱えるとキョロキョロとそこいらを見まわした。
— 夢野久作 『オンチ』 青空文庫
具足を付けた地丸左陣、槍を小脇に引っ抱えると、悠々として庭へ出た。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
そして、傷負の体を、引っ抱えるなり、庭の奥へ、駈けこんで行った。
— 吉川英治 『夕顔の門』 青空文庫
それでもまだ、お寿々は、躍気とかかって来るので、小脇に引っ抱えると、裏木戸から、寺の寺内へ抛り出した。
— 吉川英治 『山浦清麿』 青空文庫
「じたばたするな」 張飛は、その体を軽々と横に引っ抱えると、また疾風のように外へ出て行った。
— 桃園の巻 『三国志』 青空文庫
」 彼は宮子の胴を浚うようにひっかかえると、折から廻り出した踊りの環の中へ「失敬、失敬。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
作例 · 標準
子供は母親のスカートをぎゅっと引っ抱えて離れなかった。
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大事な書類を両手でしっかり引っ抱えて、会議室へ向かった。
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不安そうな子犬を胸にそっと引っ抱え、落ち着かせようとした。
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