踏付
踏付
名詞
標準
文例 · 用例
日本では海水浴場の岩角にこの烏貝が群っていて、うっかり踏付けて足の裏を切らないよう用心しなければならない。
— 岡本かの子 『異国食餌抄』 青空文庫
それはお前さんあんまりというもんだ、余り人を踏付けにすると言う者だ。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
それに誰にしろ、踏付られれゃア、あンまり好い心持もしないものさ、ねえ、文さん」 もウ文三|堪りかねた。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
「す、す、それじゃ何ですか……私が……私がお勢さんを踏付たと仰ッしゃるンですかッ?
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
「お前さんがお勢を踏付たと誰が云いました?
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
私ア自分にも覚えが有るから、只の世間咄に踏付られたと思うと厭なもンだと云ッたばかしだよ。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
「まあ、何にしても出ませう」「さやう」 貫一も今は是非無く婦人に従ひて待合所の出会頭に、入来る者ありて、その足尖を挫げよと踏付けられぬ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
それもこれも知つてゐながら、阿父さんを踏付にしたやうな行を為るのは、阿母さん能々の事だと思つて下さい。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫