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射的屋

しゃてきや
名詞
1
標準
shooting gallery
文例 · 用例
伯父の家というのは、愛宕下の薬師の裏通りのごたごたした新道にある射的屋であった。
松本泰 暴風雨に終わった一日 青空文庫
夏の暮れ方、蝙蝠の出盛るころになると新道は急に人足が繁くなって、顔を真っ白に塗った若い女たちが射的屋の赤提灯の下などにちらちら動いていた。
松本泰 暴風雨に終わった一日 青空文庫
ある晩、芝公園の寂しい松原を抜けて一人で遠遊びに出た伊東は、宝沢のところの射的屋の親父が露店の間にテーブルを据え、赤毛布を敷いた小高い壇に四角な箱を載せ、自分はその脇で大声に口上を述べていた。
松本泰 暴風雨に終わった一日 青空文庫
あれは老人が付近の射的屋へ行って、ただその顔をのぞけただけでもらって来たものだというのである。
橋本五郎 地図にない街 青空文庫
老人はかつてその十二軒だか並んでいる射的屋の一軒一軒を、頃をはかって、「よう今晩は」と入って行った。
橋本五郎 地図にない街 青空文庫
第一の射的屋では、「さあどうぞ」 とあっさり弾をつきつけられてしまった。
橋本五郎 地図にない街 青空文庫
気の毒だからまあこのつぎにしよう」 とそのままつぎへ廻ったのであるが、見も知らぬ老人の腕前を、どこにうたさぬ先から見ぬく射的屋があろう、老人はそこでも弾をつきつけられた。
橋本五郎 地図にない街 青空文庫
以来老人は煙草が欲しくなれば、頃をはかってその十二軒の――どれかの射的屋へ顔を出して、「うたすかね!
橋本五郎 地図にない街 青空文庫