重患
じゅうかん
名詞
標準
serious illness
文例 · 用例
無病息災を売物のようにしていた妹婿の吉田が思いがけない重患に罹って病院にはいる。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
当時、重患の病床中にあつた恭吉氏は、私の詩集の計画をきいて自分のことのやうに悦んでくれた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
お前は、生きている資格も無い放埒病の重患者に過ぎないではないか。
— 太宰治 『父』 青空文庫
この一生の重患に於て、他に補うてあまりある道の楽しみを得たことは、私の欣びである。
— 北原白秋 『黒檜』 青空文庫
一体お蕗の灸なるものは特に神経系統に効目が露はであるとかで、相当の重患者でもない限りは施療を乞はなかつたが、私は幼時にたつた一度、私の先々代が荒療治を施された光景を印象強く覚えてゐるのだ。
— 牧野信一 『剥製』 青空文庫
ひどい重患ではなかった。
— 宮本百合子 『或る日』 青空文庫
数年前に重患にかゝつた兄は、健康は健康だつたが、足が余り確かでなかつた。
— 徳田秋声 『町の踊り場』 青空文庫
しかし十九の時、死つぱぐれに逢つた、あの時のやうな重患でもなかつたので、風邪をひくと惹き起し易い肺炎ではあつたが、一週間ばかり寝てゐると、悉皆好くなつてしまつた。
— 徳田秋声 『のらもの』 青空文庫
作例 · 標準
病院には重患の患者が多く入院している。
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彼は重患のため、集中治療室で手厚い看護を受けている。
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その病棟は重患専門のフロアだ。
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