華胄
かちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
わが国の『六国史』は帝家の旧記にして、華胄の旧記、諸記録は主としてその家々のことに係る。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
三國西晉以降は、五胡跋扈の時代で、無頓著な支那人すら、神州陸沈、華胄左衽と憤慨して居る時代であるから、事々しく茲に贅する必要がない。
— 桑原隲藏 『秦始皇帝』 青空文庫
苟も身一門の末葉に連れば、公卿華胄の公達も敢えて肩を竝ぶる者なく、前代未聞の榮華は、天下の耳目を驚かせり。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
木寺君もムッとしたようだったが、そこは華胄の出だ。
— 佐々木邦 『妻の秘密筥』 青空文庫
僕の方のスタンドには華胄界の令嬢が殆んど総動員をしたように集まる。
— 佐々木邦 『村一番早慶戦』 青空文庫
現に筆者も華胄学院の姫君たちが「あん畜生、こないだの約束をしょんべんしやあがった」とか「おいなあ公、こんどの火曜日はどうかつへエスケープしようぜ」などと仰せられているのを聞いた経験がある。
— 山本周五郎 『若殿女難記』 青空文庫
かつては華胄界自體の一部から、華族一代論がいはれたり、また往年の階級鬪爭の燻つてゐた時代には、無用な空閑地視されたこともあるが、決していい風潮や思想から釀されたものでない。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫