押し倒し
おしたおし
名詞
標準
oshitaoshi
文例 · 用例
カーキ色の方は、手あたり次第に、扉を叩き壊し、柱を押し倒した。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
この世の中のひとりでも不幸な人のいる限り、自分も幸福にはなれないと思う事こそ、本当の人間らしい感情でしょうに、自分だけ、あるいは自分の家だけの束の間の安楽を得るために、隣人を罵り、あざむき、押し倒し、(いいえ、あなただって、いちどはそれをなさいました。
— 太宰治 『貨幣』 青空文庫
それから、紀久子はふたたびストーブの前へ駆け戻って、そこにある腰掛けを取り上げるとそれでストーブをぐいっと押し倒した。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
――それから、低い呻き声をあげて、部屋のなかの方へと彼女の兄の体にばったりと倒れかかり、はげしい断末魔の苦悶のなかに彼をも床の上へ押し倒し、彼は死体となって横たわり、前もって彼の予想していた恐怖の犠牲となったのであった。
— THE FALL OF HOUSE OF USHER 『アッシャー家の崩壊』 青空文庫
だれかがおどろいて、うしろから慶一にしがみつき、押し倒してしまった。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
そして、地上からとび出したあらゆる建築物を押し倒しこれを粉砕していった。
— 海野十三 『第五氷河期』 青空文庫
大きな胴が、マングロープをめりめりと押し倒している。
— 海野十三 『恐龍艇の冒険』 青空文庫
それでも蟹を拾う子供や、小鮒をすくう人たちが、水と陸とのあいだの通路を作るために、薄や蘆を押し倒して、ところどころに狭い路を踏み固めてあるので、二人もその路をさぐって水のきわまで行き着いた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
作例 · 標準
例句