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至純

しじゅん
形容動詞名詞
1
標準
absolute purity
文例 · 用例
あの「抒情小曲集」にある心根のしをらしさも、「忘春詩集」等に描かれてゐる寂しげな宿命觀も、皆その一の氣質的な情操に屬してゐるので、至純の心にのみ宿る純情の美しさが、ひしひしと人の心に迫つてくる。
萩原朔太郎 田端に居た頃 青空文庫
かうした室生の心情にひそむものは、すべての至純で善良な人が感じてゐる、あの人類普遍のヒユーマニチイに外ならない。
萩原朔太郎 田端に居た頃 青空文庫
そしてこの「意味」をもし反省すれば、それが釋迦やキリストの嘆きであり、トルストイやドストイエフスキイの哲學であり、そしてあらゆる至純の人の心にひそむ、どうにもならないヒユーマニチイの悲哀であることを知るだらう。
萩原朔太郎 田端に居た頃 青空文庫
こころよ こころよ しづまれ しのびて しのびて しのべよ 何といふ善良な、至純な心根をもつた人であらう。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
お前が、結婚後の私に對するお前が、私に捧げてくれた心と體、その中に籠められた愛の至純さを私はよく知つてゐる。
南部修太郎 疑惑 青空文庫
死んで見給へ、屍蝋の光る指先から、お前の至純な靈が發散する。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
けれども、人間の行い得る最高至純の懺悔の形式は、かのゲッセマネの園に於ける神の子の無言の拝跪の姿である、とするならば、オーガスチンの懺悔録もまた、俗臭ふんぷんということになるであろう。
太宰治 思案の敗北 青空文庫
至上の技巧は至純にして、些の雑音をも、その舌に微細なる一粒の小石をも厭ふ。
北原白秋 海豹と雲 青空文庫
作例 · 標準
子供の純粋な心は、至純そのものでした。
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この湧き水は、至純を極めていると評判だ。
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仏像に刻まれた表情は、至純の精神を体現しているかのようだった。
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