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既記

きき
名詞
1
標準
文例 · 用例
さてそうしてから、その八つの希伯来文字を、それぞれに語源をなしている現在のABCに変えてゆくと(以下既記の順序どおり)、結局(S. L. Aa. I. H. A. N. T.)となるけれども、まだ、十二宮には、磨羯宮・天秤宮・巨蟹宮・白羊宮と、以上の四座が残されている。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
此間明治十年に池田氏で京水の三男|生田玄俊、小字桓三郎が摂津国伊丹に歿し、十三年に小島氏で春澳瞻淇が歿し、十四年に池田氏で初代全安が歿し、十八年に森氏で枳園が歿し、又石川氏で貞白が歿し、三十一年に小島氏で春沂未亡人が歿し、三十三年に狩谷氏で既記の如く矩之が歿した。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
このことを既記のロッス夫人にたずねると、その日、その通りの男が店へたずねて来て、一ぱい飲んでから森の方へ行ったのは事実であって、暫らく経ってから女の悲鳴のようなものが聞えて来たが、そのようなことはいつもあり勝ちのことであるから別に気にとめなかったというのであった。
小酒井不木 「マリー・ロオジェ事件」の研究 青空文庫
これが発達すれば、后・皇子の為のものは、妃嬪・諸王・寵臣の上にも及ぶこと、既記の通りである。
折口信夫 日本文学の発生 青空文庫
さうして歌舞伎座にも、三月(既記)・五月・六月と頻りに登場してゐる。
折口信夫 市村羽左衛門論 青空文庫
名に高き山は多けどこの山の大き眺めにあに如かめやもこの山の海の眺めにたぐへては屋島も鳥羽もなほ如かずけり見渡せば霞の海に紺青の眉のみ描く八十の島山 私がこの前|普賢に上った時、雷雨に逢った事は既記したが、山雨まさに至らんとする前の普賢の印象も、長く忘るる事が出来ない。
菊池幽芳 雲仙岳 青空文庫
若し既記の事実を再説するの要なしとせば、従前の記す所、足下の手に成れるを明示せよ。
木下尚江 自由の使徒・島田三郎 青空文庫
天下の大事を為すものは、まずこの土地を閑却してはならないと、かの地に潜入して、ついに幕府のために捕われ、甲府城内の牢屋に繋がれていたことは既記の通りであります。
恐山の巻 大菩薩峠 青空文庫