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濃い口

こいくち
名詞-の形容詞名詞
1
標準
rich (taste)
文例 · 用例
その私達のはらはらしている前を巡査は両手を後手に縛った山伏を引きたてて往ったが、その山伏の蒼白い口髯の濃い口元に血がにじんでいたので、鬼魅が悪くなって顔をそむけている間に、もう巡査は山伏を引きたてて入口の掘立門を出て往った。
田中貢太郎 青空文庫
鋭い目には色眼鏡をかぶせ、顔は濃い口髭頬髯で覆い、その通る声もわからぬようささやき声に。
A CASE OF IDENTITY 同一事件 青空文庫
なぜなら彼女の濃い口紅をひいた唇は、飯のかはりに男を常食してゐるかのやうに毒々しかつたからです、しかし今の彼女は何事に対しても神のやうに静かに祈つてゐるやうです。
小説 小熊秀雄全集−15− 青空文庫
娘のやうに濃い口紅をさした緋桃。
薄田泣菫 独楽園 青空文庫
その濃い口髭と顎鬚とは、博士の顔に冒すべからざる威厳を与えていた。
合作の六(終局) 五階の窓 青空文庫
その看守長はせいの低い小太りで猫背の、濃い口髯の、そしていつも顔中髯だらけにしてその中から意地の悪そうな細い眼を光らしている男だった。
大杉栄 獄中記 青空文庫
相手の将校は、頬の日に焼けた、眼鼻立ちの鮮な、濃い口髭のある男であつた。
芥川龍之介 舞踏会 青空文庫
が、彼女はその上に高い甲板を見上げたまま、紅の濃い口もとに微笑を浮かべ、誰かに合い図でもするように半開きの扇をかざしていた。
芥川龍之介 湖南の扇 青空文庫
作例 · 標準
この煮物は濃い口の味付けなので、白いご飯がどんどん進む。
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彼は幼い頃から濃い口の料理に慣れているため、薄味の病院食を物足りなく感じた。
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お酒のつまみには、やはり少し濃い口の珍味がよく合う。
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2
標準
dark soy sauce
作例 · 標準
関東の蕎麦つゆは濃い口で、カツオ出汁の香りが強く効いている。
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照り焼きを作るには、素材に色がしっかりつく濃い口が欠かせない。
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スーパーの調味料売り場には、様々なメーカーの濃い口が並んでいる。
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