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野壷

のつぼ
名詞
1
標準
night-soil reservoir dug in the field
文例 · 用例
仕事が忙しかったり、つい病気したりしていると、いつのまにか柳が芽を吹いたり、桜のつぼみのふくらむのを知らないでいて、急に気がついて驚く事がある。
寺田寅彦 春六題 青空文庫
瑠璃色の松虫草と、大原の水分を一杯に吸い込んで、ふくらんだような桔梗のつぼみからは、秋が立ち初めている。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
〔すゝきすがるゝ丘なみを〕すゝきすがるゝ丘なみを、  にはかにわたる南かぜ、窪てふ窪はたちまちに、  つめたき渦を噴きあげて、古きミネルヴァ神殿の、  廃址のさまをなしたれば、ゲートルきりと頬かむりの、  闘士嘉吉もしばらくは、萱のつぼけを負ひやめて、  面あやしく立ちにけり。
宮沢賢治 文語詩稿 一百篇 青空文庫
宝石で作ったような真紅のつぼみとビロードのようにつやのある緑の葉とを、臥ながら灰色の壁に投射して見ると全く目のさめるように美しかった。
寺田寅彦 病室の花 青空文庫
そうしてまた実に驚くべく非科学的なる市民、逆上したる街頭の市民傍観者のある者が、物理学も生理学もいっさい無視した五階飛び降りを激励するようなことがなかったら、あたら美しい青春の花のつぼみを舗道の石畳に散らすような惨事もなくて済んだであろう。
寺田寅彦 火事教育 青空文庫
のつぼみが最初に水面をさぐりあてて安心してもぐり込んだ後に、こっそり鉢をもっと深く沈めておいたら、どういうことになるか。
寺田寅彦 藤棚の陰から 青空文庫
三 虞美人草のつぼみははじめうつ向いている。
寺田寅彦 藤棚の陰から 青空文庫
ごちそうに出した金米糖のつぼにお客様が手をさし込んだらどうしても抜けなくなったのでしかたなく壺をこわして見たら拳いっぱいに欲張って握り込んでいたという笑話がある。
寺田寅彦 映画雑感(3) 青空文庫
作例 · 標準
昔の農村では、畑の隅に野壷が掘られていた。
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野壷は、かつては肥料となる排泄物を貯めるために使われた。
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子供の頃、野壷の近くで遊んではいけないと教わった。
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