左頬
ひだりほお
名詞
標準
文例 · 用例
フォーク・ギター」「いんじゃない」 と、柾生が左を下にして、ひじをつき、手に左頬をのせていう。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
ですから、けっこう暗くなると、お岩の左頬に何ものか、映らなくてはなりますまい。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
ぼくはことさら撲られるのも感じないほど酔っている風に装い、唇を開けてフラフラして見せているのに、沢村さんは、続けて、ぼくの右頬から左頬ヘと、びんたを喰わせ、松山さんを顧みてはニヤニヤ笑い、「こら、大坂、これでもか。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
ぼくはことさら撲られるのも感じないほど酔っている風に装い、唇を開けてフラフラして見せているのに、沢村さんは、続けて、ぼくの右頬から左頬へと、びんたを喰わせ、松山さんを顧みてはニヤニヤ笑い、「こら、大坂、これでもか。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
「顔色ハ白黒ヲ問ハズ眼中涼シクシテ、憂色ヲフクミ左頬ニヱクボアリ、アゴヤヤ長シ」 隠徳の相として挙げられているのは、三項ある。
— 菊池寛 『奉行と人相学』 青空文庫
理屈はとにかく痛い事は痛い、たださえ骨套的に出来上って居るかおを左頬をプクンとふくらませて八の字をよせて居る顔はさぞマアと思うとあいそがつきるほど腹が立ってしまう。
— 宮本百合子 『つぼみ』 青空文庫
」「はあて彦としたことが、一眼見りゃあわからあな、そりゃあお前、女子の左頬だ。
— 巷説蒲鉾供養 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
額半分から左頬へかけての皮膚、ふっくらした耳、頭髪と小鬢がもうしわけほど付いているその裏には肉少しと凝り血がぶら下っているだけで、古い新しいの見当も立たなければ何でどうして切ったものか、それさえからきしわからない。
— 巷説蒲鉾供養 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫