母性保護
ぼせいほご
名詞
標準
文例 · 用例
以上兒童ノ權利ハ自ラ同時ニ母性保護トナル。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
其につれて、婦人問題の中心は次第に参政権問題ではなくて婦人の労働条件、母性保護の問題にうつり、婦人がこれまで対男子の問題として来たすべての矛盾苦痛は、彼女たちの労力によって利得する階級とその利得を得てゆく方法とへ向けるものとして視点がのびて来た。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
母性保護の見地から婦人労働者の入坑を禁じた鉱山労働へ、女は石炭に呼ばれ、再び逆戻りしかけている。
— ――明日の婦人へ―― 『新しい婦人の職場と任務』 青空文庫
しかも、日本の軍事的権力によって特別な保護をうけていた企業家たちは、生産の大半を婦人の労力によって行いながら、勤労婦人の福祉施設、母性保護設備、災害予防施設は行わずにきたのです。
— ――「女性を守る会」から―― 『国際民婦連へのメッセージ』 青空文庫
男と女とがその勤労によって生きなければならない労働に関係あるすべての法律で、男女は平等になり女が女であるという意味での母性保護が実現しなければならない。
— ――結婚のモラル―― 『人間の結婚』 青空文庫
だから、労働組合が、口ぐせのように勤労条件の要求の中に男女平等と母性保護をくりかえしているのは、深刻な現実をてりかえした真実の声である。
— ――結婚のモラル―― 『人間の結婚』 青空文庫
共稼ぎで働かなければならない婦人も、職場の古くさいものの考えかたや、母性保護施設のないことから、やはり結婚とともに職をしりぞく率が非常に多い。
— 宮本百合子 『離婚について』 青空文庫
婦人労働者が平等の賃銀と母性保護を求め、女子学生が文部省のひどい月謝値上げに反対していて、男子学生とともに、働きながら学べる大学を求めていることは、この新帰朝者に知られていません。
— 宮本百合子 『新しい卒業生の皆さんへ』 青空文庫