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樫棒

かしぼう
名詞
1
標準
文例 · 用例
「大阪曾根崎署では十九日朝九時、約五十名の制服警官をくり出して梅田自由市場の煙草販売業者の一斉取締りを断行、折柄の雑沓の中で樫棒、煉瓦が入れ交つての大乱闘が行はれ重軽傷者数名を出した。
織田作之助 大阪の憂鬱 青空文庫
一人の私服警官が粉煙草販売者を引致してゆく途中、小路から飛び出して来た数名がバラバラツと取りかこみ、各自手にした樫棒で滅茶苦茶に打ち素手の警官はたちまちぶつ倒れて水溜りに顔を突つ込んだ。
織田作之助 大阪の憂鬱 青空文庫
死んだやうになつてゐた数秒、しかし再び意識をとり戻した彼が、勇敢にも駈け出した途端に両手に煉瓦を持つて待ちぶせてゐた一人が、立てつづけに二個の煉瓦を投げつけ、ひるむところをまたもや背後から樫棒で頭部を強打したため、かの警官はつひにのめるやうにぶつ倒れたのだ。
織田作之助 大阪の憂鬱 青空文庫
樫棒をふりまはして、手當り次第に、薙ぎ倒す。
大町桂月 國府臺 青空文庫
新六郎の太刀は、清水の樫棒に折られたり。
大町桂月 國府臺 青空文庫
勝たせてあげてえが、どうも別部さんには勝ち目がねえぜ」「まったくだ、あの樫棒でやられちゃたまらねえ、本気でやられたら殺されてしまう」「まあ腕の一本でもぶち折られるがおちだろ」「だまれ、こやつら!
山本周五郎 だんまり伝九 青空文庫
剛兵衛は六尺(一・八メートル)ばかりの八角にけずりあげた筋金入りの樫棒、伝九郎は三尺二寸(一メートルたらず)無反りの木剣を持っている。
山本周五郎 だんまり伝九 青空文庫
剛兵衛はなんのこの若ぞうがといったようすで、樫棒をななめにかまえてねめつける。
山本周五郎 だんまり伝九 青空文庫