乙卯
きのとう異読 いつぼう・おつぼう
名詞
標準
Wood Rabbit (52nd term of the sexagenary cycle, e.g. 1915, 1975, 2035)
文例 · 用例
外にも壊れかかった石祠がある、中には神体代りの小鉄板が、※びて腐蝕しながらも、奉納白根大日如来寛政七年乙卯六月と読まれた、白峰赤石両山脈の頂で、山の荒神たちと離れられない関係があるらしい、鉄の槍身が、赤|錆びになって仆れていた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
あの利根川圖志の中に、……えゝと――安政二年乙卯十月、江戸には地震の騷ぎありて心靜かならず、訪來る人も稀なれば、なか/\に暇ある心地して云々と……吾が本所の崩れたる家を後に見て、深川高橋の東、海邊大工町なるサイカチといふ處より小名木川に舟うけて……」「また、地震かい。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
十一日、乙卯、晴、阿闍梨公暁鶴岳別当職に補せらるるの後、始めて神拝有り、又宿願に依りて、今日以後一千日、宮寺に参籠せしめ給ふ可しと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
色の黒い※野な顔をした田舎武士は、安政乙卯の年十月二日の午後十時、かの有名な安政の大地震に逢って、母を救い出そうとして家の中へ入ったところで、家が潰れて圧死した。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
この游は安政二年|乙卯四月六日に家を発し、五日間の旅をして帰ったものである。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
また巻末に添えられた六山寅の七古の狂詩に、「四海安政乙卯年」「袷衣四月毎日楽」「往来五日道中穏」等の句がある。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
乙卯は冬大地震のあった年である。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
按ずるに乙卯は竜池の歿する前年で、香以は三十四歳になっていた。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
作例 · 標準
母は乙卯の年に生まれたので、今年の年賀状にはウサギの絵を選んだ。
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その歴史的出来事は、乙卯の年に起こったと記録されている。
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彼は乙卯生まれで、穏やかな性格だと言われている。
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この家紋は乙卯の年に初代が興したと伝えられている。
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ウィキペディア
乙卯(きのとう、おつぼくのうさぎ、おつぼくのう、いつぼう)は、干支の一つ。
出典: 乙卯 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0