閻浮
えんぶ
名詞
標準
文例 · 用例
侍女一 姫様は、閻浮檀金の一輪挿に、真珠の露でお活け遊ばし、お手許をお離しなさいませぬそうにございます。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
金銀、、瑪瑙、琉璃、閻浮檀金、の属を挙げて、ことごとく退屈の眸を見張らして、疲れたる頭を我破と跳ね起させるために光るのである。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
日に閻浮提洲を三度|匝って疲れず王の念うままになって毎もその意に称うという(『正法念処経』二、『法集経』一)。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
九十日にして閻浮提のあらゆる経論を誦し、皆ことごとく通達す〉。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『大薩遮尼乾子受記経』巻三にも、転輪聖王の馬宝は、〈色白く彼、一日三遍閻浮提を行ず、疲労想なし〉とあり、古インド人白馬を尊べるを知るべし。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
ただし『仏説観弥勒菩薩|下生経』に、この閻浮提洲、弥勒の世となって、危険な物や穢い物ことごとく消え失せ、人心均平、言辞一類となり、地は自然に香米を生じ、衣食一切の患苦なしとあるに、無数の宝を蔵めた四大倉庫自然に現出すると、守蔵人、王に白す。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
死後は※利天に生まれ天上で終ってこの閻浮提洲の富貴人に生まれる。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
七日立つとその子自分の福力もてこの閻浮提洲の二十また二十五歳ばかりに成長する。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫