断尾
だんび
名詞動詞-サ変
標準
cropping a tail
文例 · 用例
和尚さんは、菊次さんが思つたとほり運のつよい人であつたと見えて、べつだんびつこにもならずに、いつも元気で、顔をあぶら汗でてらてらさせながら、酒くさい息でお経をよんで、年をとり、死ぬ前の晩にも一升二合ばかりのんで、死ぬときは何の苦もなく、ころりと死んでしまつたのでありました。
— 新美南吉 『百姓の足、坊さんの足』 青空文庫
おかしなご家人ふうのゆすりかたりがやって参りまして、小判千両出さずばぶった切るぞと、だんびらをひねくりまわしながら、しつこくおどかしてでござりますゆえ、お早くお取り押えくださりませ。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
だけども、借りた本人は生きているかも死んだかも知らねえんでね、すったもんだをやっていたら、せがれの直筆だという借用証書をつきつけやがって、あげくの果てに、とうとうだんびらをひねくりまわしゃがったんで、命あっての物種と、みすみす千両かたり取られたとこういうんですがね。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
しかるにだ、まだ一つおれでなくっちゃ見破ることのできねえネタがあるんだが、さっき秀の浦の傷口を調べてみたら、あれあおまえ、だんびらやわきざしの切り傷じゃなくて、たしかに懐剣の突き傷だったぜ」「そうですか、わかりやした、わかりやした。
— 毒色のくちびる 『右門捕物帖』 青空文庫
私は漸う世界が明るくなって来るまでは、若し泥棒がだんびらを下げてヌッと立ちはだかったら、どんな風に落付いてやろうか。
— 宮本百合子 『盗難』 青空文庫
震災の時、直木氏の家は燒け、三上の家は半破れだつたが、その半破れの家の門内から、邸町の警護に出るところの彼は、痩身長躯に朱鞘の一刀、三上は洋服に大だんびらで、しかも誠に無能な二人であつた事を思出さずに居られない。
— 長谷川時雨 『三十五氏』 青空文庫
お揮いなされ、そのだんびらを!
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
ことには甲板には二十人あまりの、味方の勢がいたことではあり、一団となって三十人、だんびらをかざし槍をしごき、ある者は威嚇用の大まさかりを、真っ向上段に振りかぶり、さらにある者は破壊用の、巨大な槌を斜めに構え、「たかが三ピンただ一人、こいつさえ退治たらこっちのもの、ヤレヤレヤレ!
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
作例 · 標準
「おばあちゃん、昔の貴族の絵って、みんな鼻筋が通っていて段鼻が多いわね。」
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