男物
おとこもの
名詞
標準
men's things
文例 · 用例
房の切れた、男物らしいのを細く巻いたが、左の袖口を、ト乳の上へしょんぼりと捲き込んだ袂の下に、利休形の煙草入の、裏の緋塩瀬ばかりが色めく、がそれも褪せた。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
そこにひらひらやっている干し物を、ようみろい、けいこ着、下じゅばん、どれもこれも男物ばかりで、女物はなにひとつ見えんじゃねえか。
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫
その敷き物がまたただの敷き物ではなく、一枚は七つか八つの男物の、一枚は十か十一、二歳くらいの女物の、両方ともにあかじみたぼろぼろの子どもばんてんでした。
— 卒塔婆を祭った米びつ 『右門捕物帖』 青空文庫
短い髪に合わせたのか、男物のような、チェックのボタンダウンのシャツを着ている。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
「はあい」「きのうの男物、やっぱり鍵にしておきましょうか」「それでいいでしょう」 縫子も他の娘達も気のない顔でその問答をきいた。
— 宮本百合子 『縫子』 青空文庫
それから、男物の絽の羽織地を出して「すまないが大急ぎで縫い上げてくれ」と言いつけられた。
— ――獄中手記―― 『何が私をこうさせたか』 青空文庫
つゆのつれあひは昔、男物の洋服地を賣つてゐたので、そんな賣場をみて歩くのは非常に愉しみであつた。
— 林芙美子 『玄關の手帖』 青空文庫
富岡のものらしいと云へば、男物の浴衣だけである。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
men's
作例 · 標準
例句