断草
だんそう
名詞
標準
文例 · 用例
あしたの朝は不断草というのを蒔きます、朝の落付かない時間の仕事にいいし。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
「そうそう姑上さまの御好物だった」 唐苣は不断草ともいって、時なしに蒔き、いつでも柔らかい香気のある葉が採れる、登野村の姑がなによりの好物で、――これだけは絶やさないようにしてお呉れ。
— 不断草 『日本婦道記』 青空文庫
「これは唐苣ですね」「……はい」「これは不断草ともいうそうで、わたしのなによりの好物ですよ、不断草とはよい名ではないか。
— 不断草 『日本婦道記』 青空文庫
四邊は斷草離離として趾を着くべき道ありとも覺えず、荒れすさぶ夜々の嵐に、ある程の木々の葉吹き落とされて、山は面痩せ、森は骨立ちて目もあてられぬ悲慘の風景、聞きしに増りて哀れなり。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫