漂動
ひょうどう
名詞動詞-サ変
標準
drift (e.g. in frequency)
文例 · 用例
言ふことも書くことも出来なかつたが、離れてみると、なか子へ対する愛情が滝のやうに溢ふれ、漂動してゐて、何かとらへどころのなかつた不安が、金や生活ではなく、小さな女の愛情に廻流してゐたのだと、嘉吉はなか子へ向つて、「おゝい、おゝい」といまさら呼びかけるやうな気持ちであつた。
— 林芙美子 『朝夕』 青空文庫
一首の意は、大海のうえには島一つ見えない、そして漂動している波には、白雲が立っている、というので、「たゆたふ」は、進行せずに一処に猶予している気持だから、海上の波を形容するには適当であり、第一その音調が無類に適当している。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
それは、申すまでもなく、中流に流れもやらず留まりも敢えずに漂動して、あなめあなめと泣いている髑髏を見たからです。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
無線機の周波数が漂動してしまい、通信が不安定になっている。
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精密機器の測定値が漂動しないよう、室内の温度を一定に保つ。
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発振回路の構成部品を交換したことで、電圧の漂動が収まった。
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