寡欲
かよく
形容動詞名詞
標準
unselfishness
文例 · 用例
病気の時ほど、人は寡欲になることはない。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
病気は、丁度さういふ寡欲さで、人をエピクロス的の快楽主義者にする。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
近頃、口腹が寡欲になった為、以前の様に濫費しません。
— ――親の前で祈祷 『岡本一平論』 青空文庫
三毛が食物に対してきわめて寡欲で上品で貴族的であるに対して、たまは紛れもないプレビアンでボルシェビキでからだ不相応にはげしい食欲をもっていた。
— 寺田寅彦 『ねずみと猫』 青空文庫
その二百七十八 わたくしは榛軒の資性を語つて、既に其寡欲と多く文事に意を用ゐざることとを挙げた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
(※)清廉寡欲 『三國志』の諸葛亮傳に、初亮自表後主(劉禪)曰。
— 桑原隲藏 『支那史上の偉人(孔子と孔明)』 青空文庫
生来の寡欲と商法の手違いとから、この多吉が古い暖簾も畳まねばならなくなった時、かみさんはまた、草鞋ばき尻端折りになって「おすみ団子」というものを売り出したこともあり、一家をあげて江戸に移り住むようになってからは、夫を助けてこの都会に運命を開拓しようとしているような健気な婦人だ。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
その寡欲と、正直と、おまけに客を愛するかみさんの侠気とから、半蔵のような旅の者でもこの家を離れる気にならない。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
彼は常に寡欲で、名誉や財産には一切興味を示さない。
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都会の喧騒を離れ、寡欲な生活を送ることに心の平安を見出した。
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地位や権力に固執せず、寡欲な姿勢を貫く彼の生き方は、多くの人に尊敬されている。
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