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来精

らいせい
名詞
1
標準
文例 · 用例
ただ落語や川柳には低級なあるいは卑猥な分子が多いように思われており、また実際そうであるのは、これらのものの作者が従来精神的素養の乏しい階級に属していたためにそうなったので、それは必ずしも必然な本質的な理由あっての事ではないという事は、ほとんど自明的な事と思われる。
寺田寅彦 漫画と科学 青空文庫
だが私たち人間には、元来精神肉体中に仏性というものが織り込まれていて、それこそ、宇宙生命と連絡を取っているものである。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
来精神と自然と二種の実在があるのではない、この二者の区別は同一実在の見方の相違より起るのである。
西田幾多郎 善の研究 青空文庫
来精神と自然と二種の実在があるのではない。
倉田百三 愛と認識との出発 青空文庫
例えば社会学乃至社会科学は、従来精神科学であるのか自然科学であるのか判然としなかったが、その方法が自然科学的である限り(即ち対象を一様に等質的に且つ個々の場合に就いてではないという意味に於て連続的に、取り扱う限り)、正に「自然科学」にぞくする。
戸坂潤 科学論 青空文庫
来精神に於ける無意識の役割は割合注目されることが少なかったが、フロイトは之を特殊な仕方によって限定した。
戸坂潤 イデオロギー概論 青空文庫
所謂「キリスト教」としてのキリスト教は元来精神的なものということになっているのだから、その本質が精神(ジェニー)だというのはまだいいかも知れないが、すでに「ギリシア精神(ジェニー)」というようなものになると、大分特別な哲学的仮定を暗示している。
――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 日本イデオロギー論 青空文庫
処が注意すべきことは、存在という言葉は、哲学史の発生当時の条件から云っても、又吾々の日常的な思惟の約束から云っても、元来精神的なものを意味するよりも、寧ろ物質的なもの(それは主観を超越して独立に存するものである)を意味し勝ちだという点である。
戸坂潤 辞典 青空文庫