射倖心
しゃこうしん
名詞
標準
文例 · 用例
お島は一言二言口を利いているうちに、それがつい二三日前に、ふっと引込まれて行くような射倖心が動いて、つい買って見る気になった或|賭ものの中った報知であることが解った。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
お島は一言二言口を利いているうちに、それがつい二三日前に、ふっと引込まれて行くような射倖心が動いて、つい買って見る気になった或賭ものの中った報知であることが解った。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
これは下層民に金が多いのと、射倖心が旺盛なのと、素人賭博が殖えたのと、家がバラックで露見し易いなぞいう原因からこうなったのである。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
損をしさへしなければいゝ」といふ責任のがれ、一つは、「出来るだけ苦労をしないで、うまい汁を吸はう」といふ射倖心理であります。
— ――力としての文化 第二話 『日本文化の特質』 青空文庫
農民の無知に付け入つて、無責任な数字をならべ、徒らに大衆の射倖心を募らせる君たちのやり口に僕はもう我慢がならんのだ。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
お母さまの思ひきつたあの処理のため、千恵はほんとに打つてつけの時機に、依頼心といふものからも射倖心といふものからも切り離されました。
— 神西清 『死児変相』 青空文庫
ですが時には、事を好む弥次馬性と射倖心にもうごかされやすい」 問「なるほど、そんな浮浪もいるにはいますな。
— 黒白帖 『私本太平記』 青空文庫