鄙懐
ひかい
名詞
標準
one's own thought
文例 · 用例
父はをかしさうに笑ひながら、――おやおや、広子ちゃんはそんなにお母さんが嫌ひかい。
— 原民喜 『父が生んだ赤ん坊』 青空文庫
「爺や、お前そんな脂臭い呼吸をして天国へ往けるとお思ひかい。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
「をばさん、鶴さんとは知り合ひかい?
— 林芙美子 『下町』 青空文庫
ウフツ、それもすつかりおしまひかい?
— ボードレール 『午前一時に』 青空文庫
瓜のきれを格子にはさんでやると髭をふりふりくひかいてゆく。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
はじめはただ葉のしたにかくれてるのが日に日に大きくなり坊主頭をふりたててはじからくひかいてゆく。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
筆蹟といひ、構想といひかいなでの少女と見なかつたのが、私の錯誤を來すもとだつた。
— 横瀬夜雨 『女子文壇の人々』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、故郷の山々を眺めながら、昔からの鄙懐にふけっていた。
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旅の途中で立ち寄った小さな茶屋で、彼女はふと鄙懐を巡らせた。
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古い日記を読み返し、当時の自分の鄙懐を思い出し、少し照れた。
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