止ん事無い
やんごとない
形容詞
標準
noble (birth)
文例 · 用例
父が、応接室へ出て行くと、鷲鼻の男は、やんごとない高貴の方の前にでも出たように、ペコ/\した。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
さすがご三家のやんごとないご連枝がご寵愛のお小姓だけあって、玉の緒絶えたるのちもなお目ざめるほどのたぐいまれな容色をたたえていましたものでしたから、さらにいでてさらに重なる不審な事実に、三たびうちおどろきながら、じっと鋭くまなこを注いでいましたが、――せつな!
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
同じ釣りは釣りであっても、さすがは将軍家御一門のやんごとない御前が戯れ遊ばす御清遊だけあって、只の釣り姿ではないのです。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
「やんごとないお方でございます。
— 海野十三 『人造人間殺害事件』 青空文庫
父が、応接室へ出て行くと、鷲鼻の男は、やんごとない高貴の方の前にでも出たやうに、ペコ/\した。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
人の傳記にもずゐぶんとさういふ例はあるもので、士族ならまだしもつまらない素町人とか、いやそれどころか、たかが水呑百姓といつた賤しい人間が、何かの彈みで素性がわかると、思ひもよらぬやんごとない貴人だとか、男爵だとか、さういつた素敵もない身分の人間だつたりすることがある……。
— ZAPISKI SUMASHEDSHAWO 『狂人日記』 青空文庫
「やんごとないお方さまの、お身ちかく、この世でならびない、御栄華にお生きなされているあなたさまのお側で、たとえ、たったしばしの間でも、こうして御贔屓をおうけいたせるなぞとは、上方をはなれますとき、思いも及ばぬことでござりました」「何をいやるぞ――そなたは?
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
だから小林のところへ文学を習ひに行くと人生だの文学などは雲隠れして、彼はすでに奥義をきはめ、やんごとない教祖であり、悟道のこもつた深遠な一句を与へてくれるといふわけだ。
— ――小林秀雄論―― 『教祖の文学』 青空文庫
作例 · 標準
彼はやんごとなき家柄の出で、幼い頃から厳しく育てられた。
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やんごとなき身分でありながら、彼女は庶民と同じように生活することを望んだ。
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その物語には、やんごとなき姫君と騎士の悲恋が描かれている。
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