天下万民
てんかばんみん
名詞
標準
the whole nation
文例 · 用例
其国の徳衰え沢竭きて、内憂外患こも/″\逼り、滅亡に垂とする世には、崩じて諡られざる帝のおわす例もあれど、明の祚は其の後|猶二百五十年も続きて、此時太祖の盛徳偉業、炎々の威を揚げ、赫々の光を放ちて、天下万民を悦服せしめしばかりの後なれば、かゝる不祥の事は起るべくもあらぬ時代なり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
」「はッ」「君子の謬は天下万民これを見る。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
天下万民のため命をすててと、こめた願いは通ったのです。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
しかるにこれが十二、三歳の腕白小僧の一時の感情にとどまるか、はたまた天下万民の心の内にもこういう考えが潜めるかと問わば、右のごとく露骨にいわずとも、人を使う人の心中深く潜伏する考えではあるまいか。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
もし無謀の戦を開くにおいては、徳川家の盛衰浮沈にかかわるばかりでない、万一にもこの国の誇りを傷つけられたら世界万国に対して汚名を流さねばならない、天下万民の永世のことをも考えよと主張したのである。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
過去の是非曲直を弁難するとも何の益がない、この際は大きく目を開いて万国に対しても恥じないような大根底を打ち建てねばならない、それには天下万民と共に公明正大の道理に帰り、皇国数百年の国体を一変して、王政復古の業を建つべき一大機会に到達したと力説した。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
現代日本の司法官諸君にしてかうした裁断を大真面目にやつてのける才人が現れ、天下万民また此に万雷の拍手をおくる時代の訪れたとき、私ははじめて日本も亦文化国家として完成し得たと乾杯しよう。
— 正岡容 『山の手歳事記』 青空文庫
「駿河大納言さまのご嫡子ときけばなつかしいが、お気の毒なことに、邪法を修されて、天魔鬼神の同類となられ、この日本のしずけさをかきみだし、ふたたびむごたらしい戦国にひきもどそうとあそばすにおいては、天下万民のため、まことにゆるしがたい。
— 野村胡堂 『幻術天魔太郎』 青空文庫
作例 · 標準
王は天下万民が飢えることなく、平和に暮らせる国を築くことを誓った。
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その慈悲深い神は、天下万民の苦しみを取り除くために地上に降り立ったという。
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「天下万民が納得するような公平な法律を作るのは、並大抵のことではない。」
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