自敬
じけい
名詞
標準
文例 · 用例
塩田氏の家系より言へば、高祖文隣軒自敬、曾祖楊庵、祖父秀三、父楊庵である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
其裔自敬が始て三春に於て医を業とし、其子初代楊庵が江戸本石町に開業し、後お玉が池に移つた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
三春の番匠佐藤某の子で、郷にあつては自敬に学び、江戸にあつては経を太田錦城に受け、医を初代楊庵に問うた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
我々のきのう、きょうと相異なれる意識が同一なる意識中心を有するが故に自敬自愛の念を以て充されると同じように、我々が神を敬し神を愛するのは神と同一の根柢を有するが故でなければならぬ、我々の精神が神の部分的意識なるが故でなければならぬ。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
ヒルデブラントの道徳的価値盲の説のように、人間の傲慢、懶惰、偏執、欲情、麻痺、自敬の欠乏等によって真の道徳的真理を見る目が覆われているからだ。
— ――教養と倫理学―― 『学生と教養』 青空文庫
人間には自敬の感情がある。
— ――教養と倫理学―― 『学生と教養』 青空文庫
婦人に関する私行の修まらない人は既に個人生活の上に自敬と倫理的調節とを欠如して協同生活の第一歩を誤っている男子です。
— 与謝野晶子 『選挙に対する婦人の希望』 青空文庫
私達の内に在る人間の霊性を自尊自敬して仮に「神」と名づけるだけである。
— 与謝野晶子 『既成宗教の外』 青空文庫