残らず
のこらず
副詞
標準
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文例 · 用例
それがたまって三十本にもなってるのを、残らずヘルンは座右におき、仕事の中にも手当り次第に掴み出しては、国分の刻煙草をつめて吸ってた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
うら枯やからきめ見つる漆の樹 木枯しの朝、枝葉を残らず吹き落された漆の木が、蕭条として自然の中で、ただ独り、骨のように立っているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
大抵目ぼしい、小作人組合の主だった、(ならず者ども)は、残らず町の刑務所へ抛り込まれてしまった。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
夏から秋へかけての植物界の天然の色彩のスペクトルが高さ約千米の岩壁の下から上に残らず連続的に展開されてゐるのである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
しかし二度目の最大動が来たときは一人残らず出てしまって場内はがらんとしてしまった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
震動が衰えてから外の様子を見に出ようと思ったが喫茶店のボーイも一人残らず出てしまって誰も居ないので勘定をすることが出来ない。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
東照宮前から境内を覗くと石燈籠は一つ残らず象棋倒しに北の方へ倒れている。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
夏から秋へかけての植物界の天然の色彩のスペクトルが高さ約千メートルの岩壁の下から上に残らず連続的に展開されているのである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫