総浚え
そうざらえ
名詞
標準
文例 · 用例
荒涼、陰惨、ディスマル、トロストロース、あらゆる有り合わせの形容詞の総ざらえをしても間に合わない光景である。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
あんなぼろ寺でも住職のありがたさに、けさほど檀家の縁日あきんどを狩りたてて、江戸じゅう総ざらえをいたさせましたら、耳なし浪人くまの檻を引き連れて、きょうから向こう三日間、四谷の毘沙門さまの境内で、縁日興行を始めているというんですよ」「そうか、さすがは仏に仕える者じゃ。
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫
大新聞の利益になろうがなるまいが、各種のゴロツキ新聞は総ざらえにすべきものではないのか。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
登場する人物、出来事、情景など、すべて私の目で見、耳で聞き、実際に接触したものばかりであって、「青べか物語」と同様、素材ノートの総ざらえといってもいいくらいである。
— 山本周五郎 『季節のない街』 青空文庫