苗畑
なえばたけ
名詞
標準
field of seedlings (rice, trees, etc.)
文例 · 用例
ふたりは、何処かで静かに花が散つてゐるやうな朧月の田圃道を滝の音が聞えぬあたりまで、肩を組んで歩き出し、女房連にかくれて、春はあけぼのやうやう白くなりゆく頃ほひまでも飲めるであらう当もない遊里を目指して、見渡す限りの煙草の苗畑のふちを見えぬ蝶を追ひかけるかのやうであつた。
— 牧野信一 『湖の夢』 青空文庫
苗畑は胡瓜の播種のための温床を準備する時になつてゐた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
雨ふりだと、しっとり濡れた前の杉苗畑から、若々しい杉の樹脂の香いが微かに漂って来て戸棚にアヤの骨壺がしまってある二間の家の縁ばたに匂った。
— 宮本百合子 『小祝の一家』 青空文庫
裏の苗畑につかう堆肥のところにいる猛之介を、女房のセキが表の方から、父さんどこけ?
— 宮本百合子 『昔の火事』 青空文庫
そんなことを考え考え、煙管をかみながら猛之介が苗畑を見まわったりしているとき、昭和合金の敷地へは、別の見物人があらわれた。
— 宮本百合子 『昔の火事』 青空文庫
……今となっては、お父さんの残して行って下すったものの中で、この三枚の苗畑が一番しっかりしたと言うか……しっかりしたものだという気がするの。
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫
これがそのカラマツの苗畑ですの、金吾さんが守って下さった――敏行 え、なんだ?
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫
だってあれはあなたのお父さまのお心のこもっている土地で、たしかカラマツの苗畑もあったし、売り払ったりしては、いけないのじゃないの?
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫
作例 · 標準
広大な苗畑には、春の陽光を浴びて緑の稲の苗が育っていた。
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彼は毎年、苗畑で丹精込めて稲の苗を育てている。
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この山間部には、杉の苗畑が広がっている。
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