盗冠
とうかん
名詞
標準
文例 · 用例
小石川切っての大地主で、巨万の富を積んでいる成瀬屋は、蝙蝠冠兵衛に狙われると知って、屋敷の内外に鳴子を張り渡した上、幾つも幾つも罠を仕掛けて、苦もなく忍び込んだ巨盗冠兵衛を生捕りにし、番頭で用心棒を兼ねた伝六という男が、さんざん冠兵衛をなぶりものにした揚句、半死半生のまま役人に引渡したのでした。
— 槍の折れ 『銭形平次捕物控』 青空文庫
小石川切つての大地主で、巨萬の富を積んでゐる成瀬屋は、蝙蝠冠兵衞に狙はれると知つて、屋敷の内外に鳴子を張り渡した上、幾つも/\罠を仕掛けて、苦もなく忍び込んだ巨盜冠兵衞を生捕りにし、番頭で用心棒を兼ねた傳六といふ男が、散々冠兵衞をなぶりものにした揚句、半死半生のまゝ役人に引渡したのでした。
— 槍の折れ 『錢形平次捕物控』 青空文庫