愛想笑い
あいそわらい異読 あいそうわらい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
insincere smile
文例 · 用例
平生愛想笑いをする癖が、悔やみ言葉の間に出るのをしいてかみ殺すのが苦しそうであった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
茶店で客を呼んでいたお絹が三次を見て「休んでいらっしゃいまし」と愛想笑い。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
」 老人は起き上り、私達にそっと愛想笑いを浮べ、佐吉さんはその老人に、おそろしく丁寧なお辞儀をしました。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
園子は私の背中で、奥様や御主人に向って大いに愛想笑いをしたらしい。
— 太宰治 『十二月八日』 青空文庫
「お呉れよ、お呉れよ」 とまわりの子供達が強請む中に、平太郎はお涌を見つけると愛想笑いをして「お涌ちゃんに、これ、やろうね、さあ」 といって、抓み方を教え乍ら、お涌にこの小さい動物を指移しに渡した。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
婆やは若者を見ると、急に愛想笑いをつくって近寄った。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
根のいいロシヤ人の即席似顔画描きが、隣のキャフェ・ル・ドームを流した後らしく、入って来て、客の気分を見計いながら、鉛筆の先と愛想笑いで頼み手を誘惑しているが、誰も相手にしない。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
「蝶ちゃん、お襁褓の世話は、勿体ない」 そういって苦しい中からわたくしに向けて無理な愛想笑いをいたしました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
例句