跡見
あとみ
名詞
標準
文例 · 用例
岸には、丹三郎と跡見役の式部親子とが残った。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
」 呼ばれて振り返った巾着切跡見ず三次。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
(F・O)T「年は若いが跡見ず三次」(O・Lして)T「江戸で名うての巾着切です」S=町角 角を曲って三次やって来た。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
」 云われて三次が「御冗談でしょう旦那」と真面目臭って、T「そんな間抜野郎の事迄あっしのせいにされちゃ堪りませんや」 と言って、T「以前は兎も角今じゃ跡見ず三次、真ッ正直な人間ですからねえ」 と言う。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
学校でも校長先生の跡見花蹊女史の字が漢の字であつてその影響を多分に受けた。
— 岡本かの子 『私の書に就ての追憶』 青空文庫
絶えず立てどほしの屏風に、今見れば字の跡を散して血の跡見たいものが附着してゐる。
— 水野仙子 『四十餘日』 青空文庫
日本の油畫ではややふるくは久米氏の稻村の畫、山本森之助氏の山麓の農家の畫、それから一昨年かの白馬會の跡見泰氏の田圃の畫の外にはかう云ふ致を寫したのは見ない。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
乙女さんは明治四十一年以降|鏑木清方に就いて画を学び、また大正三年|以還跡見女学校の生徒になっている。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫