家側
いえがわ
名詞
標準
文例 · 用例
僕等が文芸家側から求めるものは、在来の映画物語ではなく又シナリオ化された小説でもなく、僕等映画作家に映画製作への強い意欲と興奮を与えてくれ、オリジナルな内容を持った文学作品だ。
— 山中貞雄 『気まま者の日記』 青空文庫
この強ひて批評するといふ、批評家側から言つたところの御招待批評は、ひとつには華楊の人気の顕はれとみていゝ、是非、強ひて悪くも強ひて良くも言はして貰ひたいといふ、人気がこゝにあるとみていゝのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
△石井鶴三氏――『常田獅子無』の屏風構図のとり方が洋画畑の人であるといふ意味で新しい形態がある、但し日本画家側から見たらまた意見が違ふ筈だ。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
劇評家側ではそれに対して応戦する者もなく、結局それぎりになってしまったが、わたしの知っている限りでは、こんな出来事はあとにも先にもただ一度であった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
ところが専門家側では博士の駁論を見て、あっけにとられてしまったものだ。
— 平林初之輔 『或る探訪記者の話』 青空文庫
次に現在の日本トーキーのおもしろくない重大原因の一つに資本家側の準備不足がある。
— 伊丹万作 『雑文的雑文』 青空文庫
○市電無事争議休戦 ○きのう内相官邸にあった労働法案懇談会、資本家側にげ出し。
— 一九三〇年(昭和五年) 『日記』 青空文庫
作家はそういう人々の弾力を失った感受性を憐むと同時に、作家側として学びとるべき何ものかがその一見下らぬ言葉の中に籠っていることを知らなければならないのではないだろうか。
— 宮本百合子 『問に答えて』 青空文庫