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切々

せつせつ
形容詞-たる副詞-と
1
標準
passionate
文例 · 用例
「臍の緒に泣く」という言葉は奇警であって、しかも幼時の懐かしい思い出や、父母の慈愛深い追懐やが、切々と心情から慟哭的に歌われている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
「何で年よる」という言葉の響に、如何にも力なく投げ出してしまったような嘆息があり、老を悲しむ情が切々と迫っている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
惜しい事には歳が歳であったから見もし聞きもした場所も事実も、二昔も程遠き今日からふりかえって考えてみると夢のような取り止めも付かぬ切々が、かすかな記憶の糸につながれて、廻り燈籠のように出て来るばかりで。
寺田寅彦 青空文庫
――を考へ、愛慕の情眞に切々たるものがある。
萩原朔太郎 芥川龍之介の追憶 青空文庫
「お前達」夫がその言葉に托した、切々たる愛情が感ぜられた。
梶井基次郎 川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴァリエイシヨン 青空文庫
朝子は、何十年か、何百年か以前、人間が意慾を何かによって押えられた時代に、人間の力が自然を創造する方面へ注がれた息づきが、この庭に切々感じられた。
岡本かの子 酋長 青空文庫
娘はなお、自分の患って居ることを報告して切々情を愬えている。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
それでも汽車で、うとうとと寝た時には、清水だの、川だの、大な湖だの、何でも水の夢ばかり切々に見ましてね、繋ぎに目が覚める、と丁ど天龍川の上だったり、何処かの野原で、水が流れるように虫の鳴いてた事もありましたがね。
泉鏡花 浮舟 青空文庫
作例 · 標準
彼はバイオリンの弦を震わせ、故郷への思いを込めたメロディーを切々と奏でた。
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舞台に立つ女優の切々たる訴えに、観客の多くが思わず涙を浮かべていた。
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手紙には、長年連れ添った妻への感謝の言葉が切々と綴られていた。
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2
標準
affecting
作例 · 標準
夕暮れ時の港に響く汽笛の音が、旅人の孤独な心に切々と響き渡る。
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幼い子供が迷子になり、泣きながら母親を呼ぶ声が辺りに切々と聞こえてきた。
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廃墟となった街並みに降る雨は、戦争の悲惨さを物語るかのように切々と冷たい。
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切々(せつせつ) — 幻辞.com