儘に
ままに
表現
標準
as (one pleases, one is told, etc.)
文例 · 用例
その儘にしときませうか?
— 中原中也 『迷つてゐます』 青空文庫
だが私は口惜しい儘に、毎日市内をホツツキ歩いた。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
ふと出会つた人間をありの儘に写生しようといふ要求は誰にもよく起ることだと思ふ。
— 中原中也 『アンドレ・ジイド管見』 青空文庫
いったい自分は両親にとっては掛け替えのない独り子で、我儘にばかり育ったが、病気となると一層の我儘で手が付けられなかったそうである。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
しかもこの儘に、埋没させるには、あまりに華やかに、あまりに麗はしく、若々しい川の姿である、Rev. LO, Roke といふ日本へ来たことのある英国人は、五六年前、倫敦の王立地学協会で、講演して、「およそ全世界に見られ得るほどの川の純美は、凡て天竜川にあつまつてゐる。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
」 こんな好い加減の目の子勘定を並べてありふれの年賀状全廃説を称えていたが、本当はそういう国家社会の問題はどうでもよいので、実際はただせっかくの書きいれ時の冬の休みをこれがために奪われるのが彼の我儘に何より苦痛であったのである。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
「繪をおかきになるなら、向ふの原つぱへ御出になるといゝ處がありますよ」と教へられた儘に其の方へ行つて見る。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
此れでもし世界中の他の國が昔の儘に「足踏」をして、日本の追付くのを待つて居てくれたら嘸いいだらう。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫