懊
懊
名詞
標準
文例 · 用例
苦難の臨みし説明は与えられざれど、大痛苦の中にありて遂に神御自身に接することが出来、そして神に接すると共にすべての懊悩痛恨を脱して大歓喜の状態に入るのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
かくて彼の煩悶いよいよ加わる時、遂に父はキリストにおいてその姿を現わしその光彼を環照し、その光の中にすべての懐疑や懊悩がおのずと姿を収めるのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
「願くはわが憤恨の善く権られ、わが懊悩のこれと向いて天秤にかけられんことを」というは、友の観察の浅きを責めし語である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
神は今やわが敵となりて我を撃ちたるかと、これ彼の暗き疑であり、またの懊悩の原因であったのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
ここに困難があり、ここに苦悶|懊悩が生れる。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
彼らは罪の苦悶の故に心の平安を失いて、悲痛|懊悩の極、神に向って何故かくも我を苦むるかと呟いたのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
神に対する怨言は、懊悩絶望の極にある心霊の乱奏曲である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
失望、痛苦、懊悩にありて神を疑いて離れんとする人がイエスのこの大悲声に接して、この深刻なる内的経験において彼と己と霊犀相通ずるを知り、彼に頼りて神を見出し神に還るに至るのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫