町育ち
まちそだち
名詞名詞-の形容詞
標準
being raised in a town
文例 · 用例
十七 向うへ対手に廻しては、三味線の長刀、扇子の小太刀、立向う敵手の無い、芳町育ちの、一歩を譲るまい、後を取るまい、稲葉家のお孝が、清葉ばかりを当の敵に、引くまい、退くまい、と気を揉んで、負けじとするだけ、かねてこなたが弱身なのであった。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
浜龍は東金の姉娘の養女で、東京の蠣殻町育ちだったが、ちょっと下脹れの瓜実顔で、上脊もあり、きっそりした好い芸者だった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
ちょうどこの時代――この篇、連載の新聞の挿絵受持で一座の清方さんは、下町育ちの意気なお母さんの袖の裡に、博多の帯の端然とした、襟の綺麗な、眉の明るい、秘蔵子の健ちゃんであったと思う。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
たとい石燈籠を足がかりにしても、町育ちの若い娘がこの高塀を自由自在に昇り降りすることは、とても出来そうには思われなかった。
— 石燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
お染は京の町育ちで、もとより武家の掟などはなんにも知らなかったが、こうして人間一人を斬り殺して、それで無事に済むか済まないかを、まず確かめて置きたかった。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
或は黒人上りかとも思ってみたが、下町育ちは山の手の人とは違う。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
此処のお神さんも下町育ちだと云う。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
或は下町育ちかも知れぬとも思った。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
作例 · 標準
彼は町育ちだが、自然を愛する気持ちは人一倍だ。
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町育ちの彼女は、都会の生活に慣れている。
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彼は町育ちの自分には理解できないと首を振った。
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