又聞き
またぎき
名詞
標準
文例 · 用例
私は、又聞きに聞いたのだの、本で読んだのぐらいな処で、それも拵えものらしいのが多いんですから、差出てお話するほどのがありません。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
友人の松村と言う男が、塩田カジョー、関タッチイ、大庄司清喜、この三人そろって船橋のお宅へお邪魔した際の拙作に関するあなたの御意見、あとでその三人から又聞きしたのを、そのまま私へ知らせてよこしました。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
駿介が學校も卒業間際に放擲したらしい志村の消息を又聞きに聞いて知つたのは、それから一年ほど經つてからのことであつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
おれにはよく聞えない、又聞きたくもない。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
人から又聞きなんですから、いくらか間違いがあるかも知れませんが、まあ大体はこういう筋なんです」と、老人はしずかに語り出した。
— 槍突き 『半七捕物帳』 青空文庫
又聞きであるから真偽は保証し難いが、桜痴居士はそれに対してこう言っていたそうである。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
わっしの又聞きで何か間違うといけねえから、その本人を引っ張って来ました」「そうか。
— 三河万歳 『半七捕物帳』 青空文庫
サアサこれから又聞き事だよ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫