鞐
鞐
名詞
標準
文例 · 用例
ぐいと胴中を一つ結えて、白の鞐で留めたのは、古寺で貸す時雨の傘より、当時はこれが化けそうである。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
裾だけが四色の波のうねりを打って白足袋の鞐を隠す。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
その鞐を掛ける時に、昔は紐のついた足袋のあったことを思い出した。
— 島崎藤村 『食堂』 青空文庫
何もかもその人がしてくれましたよ」 こう節子は岸本に話しかけながら、母の側で片膝ずつ折曲げるようにして、谷中まで行って来た足袋の鞐を解いた。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
」「鞐が一つありますめえ。
— 梅雨に咲く花 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
彦から貰った鞐もあるし、こいつあ臭えと上ってみるてえと、勘の前だが、落花狼藉よ。
— 梅雨に咲く花 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫