避暑客
ひしょきゃく
名詞
標準
summer visitor
文例 · 用例
都会から来た避暑客は、既に皆帰ってしまって、後には少しばかりの湯治客が、静かに病を養っているのであった。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
同じような現象がたとえば軽井沢のような土地に週期的にやって来る渡り鳥のような避暑客の人間の種類についても見られるかどうか。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
避暑客の往来も全く絶えているようであった。
— 寺田寅彦 『小爆発二件』 青空文庫
もちろん途中見て来たところでは、稲の植えつけもまだ済まず、避暑客の来るには大分間があったが、それにしても、この町全体が何か寒々していた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
伊香保はぼつぼつ避暑客の来はじめる時節で、ここは実業界の名士に、歌舞伎俳優や花柳界など、意気筋の客で、夏は旅館も別荘も一杯になり、夜は石の段々を登り降りする狭い街が、肩の擦れ合うほどの賑わいなのだが、銀子の行った時分には、まだそれほどでもなく部屋は空いていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
H屋は京都を本店にし、東京を支店にし、そのまた支店で別荘のような料亭を鎌倉に建てたのであったが商売不振の為め今年は母屋を交ぜた三棟四棟を避暑客の貸間に当て、京都風の手軽料理で、若主人夫婦がその賄に当ろうと云うのであった。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
たくさんの避暑客が、別荘の庭を見に来て、お父さんは誰かれの差別なく、ていねいに接待してあげたらしく、みんな、よろこんで帰って行ったものだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
九十九里の避暑客だって、もう松風園を忘れてしまったのだろう。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
作例 · 標準
夏になると、軽井沢には多くの避暑客が訪れる。
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このホテルは、避暑客のために特別なプランを用意している。
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温泉街は、冬はスキー客、夏は避暑客で賑わう。
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