醍
醍
名詞
標準
文例 · 用例
そうしてこれを歴史的に見ますと、平安朝に入るとその例外がますます多くなって来て、そうして醍醐、村上の御代になりますと、かような区別のあった痕迹も見えないのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
醍醐天皇時代くらいには大抵混同したのではないかと思います。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
うら枯や家をめぐりて醍醐道 畠の中にある田舎の家。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
この清潔の醍醐味が欲しかったら、若き詩人よ、すべからく当道場を御訪問あれ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
また、征服者の桃太郎が、あまりに強くては、読者はかへつて鬼のはうを気の毒に思つたりなどして、その物語に危機一髪の醍醐味は湧いて出ない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
また、征服者の桃太郎が、あまりに強くては、讀者はかへつて鬼のはうを氣の毒に思つたりなどして、その物語に危機一髮の醍醐味は湧いて出ない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
言葉すくなき彼はこのごろよりいよいよ言葉すくなくなりつ、笑うことも稀に、櫓こぐにも酒の勢いならでは歌わず、醍醐の入江を夕月の光|砕きつつ朗らかに歌う声さえ哀れをそめたり、こは聞くものの心にや、あらず、妻失いしことは元気よかりし彼が心をなかば砕き去りたり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
醍醐の入江の口を出る時|彦岳嵐身に※み、顧みれば大白の光|漣に砕け、こなたには大入島の火影|早きらめきそめぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫