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無にする

むにする
表現動詞-サ変-する
1
標準
to bring to naught
文例 · 用例
毎晩、私が黙って居ても、夕食のお膳に大きい二合徳利がつけてあって、好意を無にするのもどうかと思い、私は大急ぎで飲むのでありますが、何せ醸造元から直接持って来て居るお酒なので、水など割ってある筈は無し、頗る純粋度が高く、普通のお酒の五合分位に酔うのでした。
太宰治 老ハイデルベルヒ 青空文庫
ここで、彼女の生命を助けたりすることはむしろ神様の思召を無にするにも等しい。
渡辺温 勝敗 青空文庫
どれ、どれ、親切を無にするのも心苦しい、ええと、こう行って、こうからみ附けっていうわけか、ああ、実に不細工な棚である。
太宰治 失敗園 青空文庫
私のと、ちがうようにも思ったが、あるいは、これだったかも知れぬ、いや、これだろう、と思い、そのおかみさんの親切を無にするのも苦しく、お礼を言ってその風呂敷を拾い、それから牛肉屋へ行って買い物をすまし、家へかえってからも、なんだか不思議で、帯をほどいてみると、黒い風呂敷が、ばさりと落ちた。
太宰治 春の盗賊 青空文庫
私が母が人の親切を無にするように思いましたから、「お母さん、先生がああ仰っしゃるから、飲んだら好いじゃありませんか」 と云いました。
田中貢太郎 薬指の曲り 青空文庫
さしあたり、ことわりもしないで、他の労業を無にするという遠慮だが、その申訳と、渠等を納得させる手段は、酒と餅で、そんなに煩わしい事はない。
泉鏡花 縷紅新草 青空文庫
その言葉には不思議に重々しい力がこもっていて、木村はしばらくかれこれと押し問答をしていたが、結局事務長の親切を無にする事の気の毒さに、直な心からなおいろいろと旅中の世話を頼みながら、また大きな紙入れを取り出して切手をたたみ込んでしまった。
有島武郎 或る女 青空文庫
折角のお志、無にするも失礼ゆえ、遠慮のう頂戴致そうわい。
三河に現れた退屈男 旗本退屈男 第五話 青空文庫
作例 · 標準
彼の軽率で身勝手な行動が、チーム全員で一丸となって取り組んできた努力を無にしてしまった。
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恩師の注いでくれた期待を無にするような真似だけは、どんなことがあってもしたくない。
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せっかくの温かい好意を無にするつもりはないが、今はどうしてもそれを受け取る勇気がない。
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2
標準
to empty
作例 · 標準
彼はあらゆる雑念を振り払い、ただ精神を無にしてから静かに弓を引いた。
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瞑想の真の目的は、次々と湧き上がる思考の流れを止めて、意識の状態を無にすることにある。
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目の前に広がる圧倒的な大自然の絶景を前にして、彼はただ頭の中を無にして立ち尽くしていた。
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