愚衆
ぐしゅう
名詞
標準
文例 · 用例
大衆とは何等か、甘やかされた俗衆か、思い上った愚衆ででもあるかのように見える。
— 戸坂潤 『イデオロギーの論理学』 青空文庫
まず第一に大衆をモッブ(愚衆)と考える常識的な考え方が存する。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
かくて愚衆なるものは大衆の社会学的概念の一代表である。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
この愚衆的大衆の特色は今も云ったように、結局その無組織性に存する。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
だが之は決して、愚衆の各個人が他人から自由で独立で勝手に振舞うということではない。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
でつまり愚衆各個人は自由独立というような積極的個人性を持たないことが、そういう意味に於て消極的な人格しか持たないことが、この無組織ということなのだ。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
従って愚衆の観念は一種の貴族主義的賢者の観念に対立させられる。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
処がこの文学的乃至倫理的・精神的・貴族主義、即ち大衆のこの形に於ける賤民視・愚衆視は、実はやがて一切の経済的・政治的・社会的・文化的・愚衆の概念をば産み出す処の、精神上の淵源となっている。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫