揉み上げ
もみあげ
名詞
標準
文例 · 用例
と目で留め、教頭は髯で制して、小鼻へ掛けて揉み上げ揉み上げ揉んだりける。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
やあぁとその上で手先きを揉み上げる。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
」と庄亮は、両肩から首を振って、豪傑笑いをすると、両手を蠅のごとくに頭の上で揉み上げた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
「幽霊も由公にまで馬鹿にされるくらいだから幅は利かない訳さね」と余の揉み上げを米噛みのあたりからぞきりと切り落す。
— 夏目漱石 『琴のそら音』 青空文庫
揉み上げの長いのはにやけてておかしいもんです。
— 夏目漱石 『琴のそら音』 青空文庫
私は彼に私の口髭と揉み上げを見せた。
— 夏目漱石 『硝子戸の中』 青空文庫
勿論その時は格別気にもしないで、二羽とも高い夕日の空へ、揉み上げられるようになって見えなくなるのを、ちらりと頭の上に仰ぎながら、折よく通りかかった上野行の電車へ飛び乗ってしまいましたが、さて須田町で乗換えて、国技館前で降りて見ると、またひらひらと麦藁帽子にまつわるのは、やはり二羽の黒い揚羽でした。
— 芥川龍之介 『妖婆』 青空文庫
やや長めな揉み上げの毛が、かすかに耳の根をぼかしたのも見える。
— 芥川龍之介 『母』 青空文庫