唐銅
とうどう異読 からかね
名詞
標準
bronze
文例 · 用例
古風な、薄い、小さな髷に結つたのが、唐銅の大な青光りのする轆轤に井戸繩が、づつしり……石築の掘井戸。
— 泉鏡太郎 『松の葉』 青空文庫
一段高い廊下の端、隣座敷の空室の前に、唐銅で鋳て※の見ゆる、魔神の像のごとく突立った、鎧かと見ゆる厚外套、杖をついて、靴のまま。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
何、唐銅の八千貫、こう痩せさらぼえた姥が腕でも、指で挟んで棄てましょうが、重いは義理でござりまするもの。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
」「ああ、手、洗わっしゃるのかね、」 と手燭ばかりを、ずいと出して、「鉢前にゃ、夜が明けたら見さっせえまし、大した唐銅の手水鉢の、この邸さ曳いて来る時分に牛一頭かかった、見事なのがあるけんど、今開ける気はしましねえ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
龕めく唐銅の櫃の上、燭青うまじろがずひとつ照る。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
龕めく唐銅の櫃の上燭青うまじろがずひとつ照る。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
「まずこれを御覧くださりませ」 かなりに古くなっている竹は経筒ぐらいの太さで、一方の口には唐銅の蓋が厳重にはめ込んであった。
— 旅絵師 『半七捕物帳』 青空文庫
其処は暗黒であるが、その向うに大きな唐銅の鼎があつて、蝋燭が幾本となくともつてゐる。
— 斎藤茂吉 『仏法僧鳥』 青空文庫
作例 · 標準
この仏像は、精巧な唐銅製で、長い歴史を感じさせる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
古いお寺の釣鐘は、重厚な唐銅でできていることが多い。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
唐銅の茶器は、使うほどに味わいが増していくという。
幻辭AI · gemini-2.5-flash